モバイル・センサーネットワーク

大規模災害時の安否確認システムと広域無線網利用可能エリアへのDTNに基づいたメッセージ中継法

yoshi-k.poster大規模災害により3G 通信が利用不可能になったエリアでの情報の収 集および発信を可能にするため,Twitter につぶやかれた安否情報をメッセー ジデータとして保持し,DTN (Disruption-Tolerant Networking) によるユーザ 同士のすれ違い通信によって3G 通信が利用可能なエリア(以後,通信可能エリ ア) までメッセージの中継を行うことを可能にするシステムを提案する.到達 したメッセージはTwitter システムに送信して被災地外のユーザにメッセージ を閲覧可能にすると共にGoogle Person Finder 等のインターネット上の災害デー タベースとも連携し,投稿されたメッセージを基に情報の自動登録,及び検索 を可能にする.このシステムを実現する上での課題は,(1) 最短時間で安否情 報を通信可能エリアへ配送することと,(2) 通信不可能エリアのどこかに存在 する特定のユーザに,Twitter の返信メッセージを的確に,かつ最短で配送す ることである.これらの課題を解決するため,提案システムでは各ユーザ端末 に通過地点と3G 通信状況の履歴に加え,他のユーザ端末との遭遇履歴を記録さ せ,3G 通信可能エリアおよび特定ユーザに最短時間で到達する経路表を構築 し,すれ違い時に経路表を他のユーザと交換することで,経路表を更新してい く.また,提案手法の性能評価を適切に行うためのシミュレーション方法につ いて述べる.

関連論文

  • 小山由, 水本旭洋, 今津眞也, 安本慶一, “大規模災害時の安否確認システムと広域無線網利用可能エリアへのDTNに基づいたメッセージ中継法”, 情報処理学会研究報告, Vol.2012-MBL-?? (2012-05).


移動オブジェクトを追跡する無線マルチメディアセンサネットワーク

近年,無線マルチメディアセンサネットワーク(WMSN)についての研究が盛んに行われています.本研究では,WMSNによるオブジェクト監視・追跡システムを提案しています.このシステムでは,人感センサとビデオセンサを搭載したセンサノードによりフィールドを監視し,何らかのオブジェクトがフィールド内に侵入すればセンサが感知し,撮影を始めます.撮影されたオブジェクトの動画はエンコードされ,リアルタイムでユーザが所持する携帯端末へと,無線マルチホップ通信により伝送されます.オブジェクトの移動に従い撮影ノードを切り替えて追跡することで,ユーザは常にオブジェクトの様子を確認することができます.この際,一部のセンサノードのバッテリが枯渇すると,フィールドのカバー範囲に穴が生じてしまい,オブジェクトの追跡ができなくなってしまいます.できるだけ全センサノードのバッテリを満遍なく使用し,WMSN全体の稼働時間を長くできるようにすることが求められます.提案手法では,移動オブジェクトとモバイルユーザの距離が近ければ近いほど緊急度が高いものとし,配送遅延時間を短く設定し,距離が遠いものに関しては,バッテリ残量の少ないノードを回避するように,ユーザに対して遠回りする映像配信経路を設定するなどの工夫を取り入れたWMSN向け経路制御プロトコルの研究開発を行っています.

関連論文

  • 藤本恭平,安本慶一,孫 為華,山内由紀子,伊藤 実:オブジェクトの監視・追跡を行う無線マルチメディアセンサネットワーク の
    稼働時間延長およびQoS確保のためのルーティング手法
    ,情報処理学会 DICOMO 2011シンポジウム(2011-07,発表予定).

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