スマートハウス

家庭での省エネ行動支援

近年,エネルギー問題および環境問題に対する人々の関心が高まっています. 各家庭において省エネを達成しようとした場合,設定した省エネ目標(従来比 20%減など)に対して,どの家電をどれだけ節電すれば目標を達成できるのか, 複数の家電が稼働している際には,どれを優先的に節電することでユーザの快 適性を高く保つことができるのか,などをユーザに具体的に示せることが望ま れています.本研究では,まず,各家電デバイスの消費電力モデル(エアコン の場合,外部気温がx℃の時に,室温をy℃に設定した場合,消費電力がどうな るか)と,各物理量(温度,湿度,明るさなど)に対するユーザの快適度関数 (温度の場合,z℃の時のユーザの快適度)を構築する方法を考案し,これらの モデルを用いることで,供給電力量を減らすことによるユーザの快適度の低下 度合いを,家電デバイス毎に求める方法を提案しています.その上で,快適度 が最大になり,ユーザの設定した省エネ目標を達成するような,各家電デバイ スの設定値を決定するアルゴリズムを考案しています.また,ユーザがシステ ムの提案した行動プランに無理に従わなくてもよくするため,各シチュエーショ ンでいくつかの選択肢から行動プランを選ぶだけで,省エネ目標に誘導するユー ザインタフェースも提案しています.

関連論文

  • 安本慶一,小倉和也,山本眞也,伊藤 実:快適度の低下を最小限に抑える省エネデバイス制御手法,情報処理学会研究報告,Vol.2011-DPS-149 No.9,pp. 1-8 (2011-11).
  • 小倉和也, 山本眞也, 安本慶一, 伊藤 実:スマートスペースにおける省エネ行動支援システムの提案,マルチメディア,分散,協調とモバイル(DICOMO2010)シンポジウム,pp. 1808-1816,下呂(2010-07).

ルールベースコンテキストアウェアデバイス制御システム

スマートホームの制御シナリオの記述および実行を支援するフレームワークCADELを設計・開発しています.スマートホームでは,ユーザ(住人)は多数の
デバイスをコンテキストおよび自分の嗜好に合わせて制御したいという要求があります. CADELでは,センサ値に対する条件とデバイスに対する操作の組か
らなるルールの集合として,スマートホーム制御シナリオを記述します.その際,複数ルール間の矛盾(異なる操作内容の複数のルールが同じデバイスに適
用されるなど)を自動検出する機能を提供しています.また,UPnPに基づいた通信によりセンサ値の取得やデバイスへの操作を行うルール処理系CADELエンジ
ンを開発しています.

関連論文

  • Nishigaki, K., Yasumoto, K., Shibata, N., Ito, M., Higashino,T.: Framework and Rule-based Language for Facilitating Context-aware
    Computing using Information Appliances, Proc. of 1st Int’l. Workshop on Services and Infrastructure for the Ubiquitous and Mobile
    Internet (SIUMI’05) (ICDCS’05 Workshop)
    , pp. 345-351 (2005).
  • 西垣弘二, 安本慶一, 柴田直樹, 伊藤 実:コンテキストに基づいた情報家電の連携を実現するためのフレームワークおよびルールベース言語の提案,
    情報処理学会研究報告 2004-UBI-6,pp.21-27 (2004).

Copyright(c) 2010- Ubi-lab, All Rights Reserved.