生活・行動・災害支援

生体センサ情報の可視化

大規模災害で多数傷病者の治療の優先度を決めるトリアージにおけるミスを減らし,各傷病者の容体変化を実時間で把握できるようにするため,電子トリアージがセンシングした生体情報とZigBee無線により推定した屋内での傷病者の位置をもとに,生体情報を仮想空間に反映するシステムを開発しています.現在,iPadやアンドロイドタブレットなどのタブレット端末を用いて,傷病者の情報を拡張現実感技術を用いて表示するシステムの設計・開発も行っています.また,電子トリアージで実時間センシングした生体情報を用いて,より多数の傷病者が生存可能となる傷病者搬送問題に取り組んでいます.

関連論文

  • Mizumoto, T., Sun, W., Yasumoto, K., Ito, M.: Transportation Scheduling Method for Patients in MCI using Electronic Triage Tag, Proc. of the 3rd Int’l. Conf. on eHealth, Telemedicine, and Social Medicine (eTELEMED 2011), pp. 156-163 (Feb. 2011).
  • 水本 旭洋, 孫 為華, 安本 慶一, 伊藤 実:多数傷病者事故での救命率向上を目指した電子トリアージタグに基づく傷病者搬送計画手法,第18 回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ,pp. 43-48,青島サンクマール(宮崎日南海岸)(2010-10).(最優秀論文賞受賞).

摂取・消費カロリーの推定に基づく健康支援システム

近年,生活習慣病予防のため,ユーザに生活習慣の改善を促す健康支援システムに関する研究が盛んに行われています. 多くの研究では,血圧や脈拍といった様々なバイタルデータの測定が必要不可欠であったり,身体に直接デバイスを装着する必要があるなど制約が厳しく,それほど深刻でないユーザに継続的にシステムを利用させることは困難でした.本研究では,システム利用の継続性を高めるため,食事,運動内容の簡単な入力と体重の測定値のみから,ユーザの体重を目標体重に導くための健康支援手法を提案しています.提案手法では,現在の体重と目標値,目標日数から,1 日当たりの適正な摂取・消費カロリーを計算し,それに沿った食事・運動のメニューをユーザに推薦します.また,ユーザの入力の手間を軽減するため,入力は1 日1 回以上の体重測定と推薦されたメニューに対する実際の食事量,運動量の割合の主観評価(5 段階) のみとしています.ユーザの主観評価には誤差(推薦通りと思っていたが実は過剰にカロリーを摂取していたなど) が含まれるため,提案手法では,体重の変化履歴に基づき,実際の摂取・消費カロリーを推定し,主観評価との誤差をユーザに知らせることでユーザにカロリーの過剰摂取や消費カロリー不足を認識させるというアプローチをとっています.上記の支援を通して,ユーザの体重を目標体重に導くための食習慣,運動習慣の改善を促します.

関連論文

  • 今津眞也,水本旭洋,孫 為華,柴田直樹,安本慶一,伊藤 実:食事情報と体重変化履歴に基づいた適正摂取カロリー量の学習支援システム,第19回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ(DPSWS2011),pp. 181-187(2011-10).
  • 今津眞也,水本旭洋,孫 為華,柴田直樹,安本慶一,伊藤 実:ユーザのアクティビティと体重変化履歴に基づいた継続性の高い健康支援手法の提案,情報処理学会研究報告,Vol.2011-UBI-29,No.5,pp. 1-8(2011-03).

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