家電やスマホの連携

Androidにおける各センサの仮想化

スマートフォンに内蔵された加速度やGPSなど数多くのセンサを,別の端末からネットワーク越しに利用可能にすることを目的として,Android上でセンサ単位の仮想化を実現する仮想化フレームワークの提案と実装を行う.さらに仮想化された別端末のセンサを利用する際の消費電力を低減するために,測定データの変化量に応じた適応的通信量制御手法を提案する.そして,仮想化された加速度センサを利用したプロトタイプアプリを作成し,機器の消費電力と擬似センサ値の精度に関して評価する.

関連論文

  • 三宅弘士, 荒川豊, 田頭茂明, 福田晃, “Androidにおけるセンサ単位の機能仮想化,” , モバイルコンピューティングとユビキタス通信研究会, Vol.2013-MBL-65, No.8, pp.1-8, 2013年3月14日. (情報処理学会MBL研究会優秀論文賞)
  • 長堀哲,荒川豊, 田頭茂明, 福田晃, “端末間の機能分散による消費電力平滑化手法の提案,” 情報処理学会研究報告, ユビキタスコンピューティングシステム, Vol.2013-UBI-37, No.53, pp.1–5, 2013年3月15日.

スマートフォンによる身体的負担度の推定

mayu-su.poster効果的かつ継続性の高いウォーキングのためには,個人の身体能力に応じた歩 行ルートの選択が必要です.歩行中の身体的負担度は心拍数から推定できるこ とが分かっていますが,心拍計などの特殊デバイスの装着は手間がかかります. 本研究では,消費カロリーや歩行時間の制約を満たし,かつ,ユーザにとって 負担度が最小となる歩行ルートを推薦するナビゲーションシステムの実現を目 指し,スマートフォンで利用可能な機能のみを用いた身体的負担度の推定法を 提案しています.提案手法では,個々人の負担度および負担度の変化を推定す るために,機械学習を基に,加速度や歩行速度などの歩行データから心拍数を 予測する負担度モデルを作成し,これを用いて心拍数を推定します.実際の ウォーキングで計測したデータに本手法を適用した結果,提案手法により平均 絶対誤差9.55bpm で心拍数の推定ができることを確認しています.

関連論文

  • 隅田麻由,今津眞也,水本旭洋,安本慶一:健康指向歩行ナビゲーション のためのスマートフォンによる身体的負担度の推定,情報処理学会研究報告, Vol.2012-MBL-62,No. 27,pp.1-8(2012-05)


SNSを利用した情報家電の遠隔制御・監視システム

社会的なつながりに基づく見守りやビッグデータとしての家電使用状況の収集を容易に行うことを目的に,ホームネットワークに接続された情報家電やセンサをSNS を利用して制御・監視するシステムを提案する.見守りや家電使用状況の収集・比較にあたり,情報収集・拡散が容易であるTwitterをインフラとして利用する.Twitter に投稿された情報は基本的にすべて公開され,細かな公開範囲の指定は不可能であるため,デバイスの不正操作や公開された情報の悪用が可能であるという問題がある.提案システムでは,アカウント名による制限やコンテキストによる権限の動的制御,位置情報を含む家電使用状況へのk-匿名性の付加,鍵付きアカウントの利用を行うことで,Twitterのセキュリティとプライバシの問題を解決する.提案システムのプロトタイプを実装し,レスポンスにかかる時間を計測した結果,平均のレスポンスタイムは18.1 秒となり,実運用にも十分耐えうる応答性能を持つことが分かった.

関連論文

  • 大野淳司, 安本慶一, 玉井森彦:SNSを利用した情報家電の遠隔制御・監視システムの提案, 情報処理学会研究報告, Vol.2012-DPS-?? (2012-05).

複数家電を直観的なインターフェースで操作するリモコンフレームワーク

近年,情報家電によるホームネットワークが注目されており,携帯電話端末を使って自宅の情報家電を遠隔操作するためのサービスが提供されています.我々はホームネットワークに接続された多数の情報家電を,一元的かつ直観的な操作により遠隔制御するためのリモコンフレームワーク“UbiREMOTE”の研究・開発を行っています.UbiREMOTEは3D仮想空間内に現実の自宅を再現したインタフェースで直観的な操作を行うことを目的としています.UbiREMOTEでは,(i) 3Dグラフィックスを軽量な携帯端末で高速に動作させる,(ii) 現実空間での家具・家電の配置の変化や温度変化などをリモコン画面に自動的に反映する,という課題を解決するため,疑似3Dグラフィックスを用いた表示機構,無線センサを用いた家電位置や空間物理量の取得機構を考案・開発しています.提案する表示機構をタブレットPC状に実装し,動作実験を行い,携帯端末上で実用的な動作性能が得られることを確認しています.

関連論文

  • 清川皓太,山本眞也,柴田直樹,安本慶一,伊藤 実:3D仮想空間を用いた情報家電のためのリモコンフレームワーク, 情報処理学会論文誌,Vol. 52,No. 2,pp. 596-609(2011-02).
  • Kiyokawa, K., Yamamoto, S., Shibata, N., Yasumoto, K., Ito, M.:UbiREMOTE: Framework for Remotely Controlling Networked Appliances through Interaction with 3D Virtual Space, Proc. of ACM Multimedia Systems 2010 (MMSys2010), pp.271-280 (Feb. 2010).

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